コーチング コーチ

「仕事は楽しく、より魅力的に!」はるの心智’s blog

看護師、ケアマネジャー、コーチングコーチ。マルチな筆者の日常を綴ります。

存在という影響力

夕方、利用者の家族から電話がありました。
「明日のデイケアには『行かない』って言ってるんですが、私は行って欲しいと思っているんです。」

しばらく入院していたこともあり、再開の決心がつかず、外出が億劫になっているこの事。ひとまず訪問して、お話を聞くことにしました。
デイケアは良いと思っているけど、まだ早い。まだ、落ち着かない。」

何かが腑に落ちていない様子。

私は、腰を据えてお話をさせて頂くことにしました。

「落ち着かないのですね。」

少しだけ、物忘れが出始めた彼は、自身の感じた違和感について語ってくれました。

「髪を切りに行きたいんだ。庭の手入れもしたい。もちろん、リハビリもしたいよ。でも、一つ気になるのは、あれとこれとが重なるんじゃないかと思ってね。重なって、誰かのご迷惑になりはしないかと。自分のやりかけたことが途中で途切れるんじゃないかと、気にかかる。」

この答えは、家族が持っていました。
「大丈夫よ。重ならないよ。中途半端にならないよ。」

「でもね。気にかかってしょうがないんだよ。」

彼は、漠然とした不安を、抱えたままでした。

そこで、視点を変えてみることにしました。
「実は、今、デイケアのスタッフが、私からの電話を待っているのですよ。皆さんは、『来る事ができるくらいお元気になられる日』を心待ちにしているのです。皆さんを幸せにする影響力があるんですね。」と伝えました。

存在への承認と、期待。

「腹が決まったよ,。明日から行くよ。」と、凛々しい目で答えてくれました。

執筆終了!

ちょうど昨年の今頃、雑誌の連載をしてみないかと声をかけてもらい、2か月に1度の原稿づくりに挑戦してみました。
内容は、ケアマネジメントを行うときに使える「コーチングのノウハウ」です。「コーチング」と名をつけなくても、普段の仕事に活かすことができそうな「キーワード」をもとに、実際の会話を照らし合わせたり、振り返ったりするものです。

「達人ケアマネ」で検索くださったら出ると思います。


まあ、よくやったと思います。

もともと、理系女の私が、編集者さんに「主語を入れましょう」とか、「意味が相反するようです」など、ときどきご指摘いただきお直しを繰り返すことは、苦痛と新鮮が混在したところでした。わかっていることも、文字にすると意味不明に見えるなんてことはしょっちゅうでした。

でも、伝えたいことは、その「視点」や「ヒント」となることなので、大きくブレる
わけではありません。

私に合ったスタイルで、もっともっと届けようとしたら、オンライン研修ではないかとも思うのです。

それは、形や文章ではなかなか表現できません。コーチングはもともと「対話」からの気づきなので、そこは「対話」で関わりたいと思います。

 

今日も、新しい利用者の家族とオンラインで担当者会議を行いました。県外にお住まいなので、直接お会いすることができませんでしたが、すぐそこにいらっしゃるような感覚で、会話ができました。

 

書き溜めた6つの原稿をもとに、研修のコンテンツを少しまとめてみようかしら。

あ、また主語が抜けた!

そんなこんなで、今日は一人打ち上げです😊

 

LIVE感がたまらない事例検討会でのファシリテーション

今日は、地域ケア会議でした。
1時間半の進行役、ファシリテーションでした。

ファシリテーションで注意すべき項目は、参加者主体。
ゴールのビジョンを設定し、時間的な枠組みや、立ち位置を伝え、協力を仰ぐのがミソ。
参加者の力を高めるのも、ファシリテーターの役目です。

冒頭、エンジンをかけるように、エネルギーを降り注ぎ、締めるところは締める!

参加者がどんどん力を発揮して、動きが良くなったら、ファシリテーターは参加者の自発性とパッションを信じて後退します。

何しろ、事例提供者の方が満足され、参加者の皆さんが笑顔だった。
十分、ファシリテーターとして、楽しく充実した時間でした。

話のストーリーができ、流れがあっての、腑に落ちる瞬間!

LINE感がたまらない💖
そんな充実した一日でした。

自分の可能性を運ぶ「バッグ」はいくつある?

数年前、会社員の私は、副業したいと思いながら、「企業」というワードで黒色のバッグを買い求めました。黒の牛革はスクエアタイプで、バンブーの持ち手がついています。ショールームで一目ぼれして、半年近く夢を寝かせ、自分がクライアントに初めて会うときを想像したり、カチッとスーツを着て営業に行く様子を想像するなど、妄想が止まりませんでした。バッグは、存在だけで用途を想像させ、自分の意欲を掻き立ててくれるものだとその時に知りました。きっと洋服の好きな人は、洋服を見てもそのような感覚を持つこともあるのでしょうね。「物」から意欲が刺激され、行動に移り易くなるという感情の変化は、ある意味生活に取り入れることで、よりスムーズな「成功への近道」なのかもしれません。

あれから、組織を変えて、副業も板につき、営業に行くこともなく、何とか何とか縁をつないでこれたのも、周りの友人たちのおかげと感謝しています。

 

ある本によると、バッグが意味するものは、「顔」だといいます。

以前、いろいろな習い事をしていたときに、その目的に応じてバッグを取り揃え、忘れ物がないように気を付けたことがあります。一度、中身を出してしまうと、必要な物品を入れ忘れることが心配で、目的ごとのバッグ設定はとても重宝でした。例えば、書道、歌、スポーツジム、自主勉強会、研修資料、〇〇協会役員会など。忙しがってあちらこちらと移動していた私にとって、バッグを持ち変えることが、「顔」のスイッチ切り替えだったのかも知れません。

 

時間に追われ忙しく飛び回っていたころが嘘のように、今は静かです。いまこうしてゆっくり過ごせることで、新しいことへのエネルギー充てんができています。
自分の能力を保ちながら、新しい原動力を養い、新しい目的を詰めたバッグを持って、また出かけて行こうと思います。

まだ経験のないことに挑戦する。

私もまたコーチをつけたクライアントとして、新しい道へチャレンジしていくのです。

まずは、この土日にて連載第4回目の執筆、頑張ります!

 

 

 

コロナ禍から変わった、主任ケアマネジャー1

主任ケアマネジャーになりもう13年目になります。
主任ケアマネジャーとは居宅支援事業所(ケアマネジャーの所属する事業所)の中で、課題困難事例の対応や、人材育成・地域課題の抽出と行政とのパイプ役としての役目も持っているのですが、実践の場においては、まだまだ主任ケアマネジャーとしての役目は十分に活用できていないのが現状です。というのも、主任ケアマネジャーの育成や評価、横の連携など、この新型コロナ禍ですべての進行が、ストップしました。

ここ数日で、やっと少しずつ道のりをまた歩みだしたような感じです。

 

先日、地域包括支援センターの方から電話がありました。ある共通の事例について意見のすり合わせと支援方針をさぐる内容だったと思いますが、話が堂々巡りとなり、なかなか話が進みませんでした。今までだったら「面談で」相談した内容が、コロナ禍により「電話で」行うようになったことで、相手のリアクションが見えにくくなったことは、大きな違いです。相手の思考と感情が、どこにどう着地しているのか見えない中、話を続けることのリスクを感じました。勇気を出して「時間を改め、再び話しましょう」と声かけ、同意をもらいました。

コミュニケーションは、お互いのラポールが形成できないと、なかなか有効に動きません。まず「話をする時間が確保されているかどうか」は、重要です。電話で話をするにあたり、要件とそれに見合った時間があるのかどうかで、着地できるものも、途中で終わることになりかねず、不快を伴う電話は、コミュニケーション確立へのリスクとなります。

数時間後に、電話の相手に直接会うことができ、話を続けることができました。このとき、私が気を付けたのは、会話に対する感情の変化を言葉で確認することです。「今、どう感じていますか?」とか、「本当はどうなったらいいですか?」といった、相手の思考と感情に触れる質問は、存在承認のもと相手ファーストな会話で、なかなか気づかなかった相手の思いを表出しやすくなります。

 

そして相手の方から「会えてよかった。こうして話を詰めることができ、自分の気がかりだったことやどうしたかったのかも分かりました。今は自分の仕事に安心して、また対応できそうです。」と言われました。

いくらか、電話でのやりとりに切り替えることが増えましたが、互いの立場と関係性を尊重しながら、相手の思いを表出できる電話になるよう、気を付けていきたいと思います。

円滑なコミュニケーションから、チームができるのですから。

コロナの変化

コロナの自粛で、stay homeな間に、実家の母が緊急入院しました。
母は、30年も前から闘病しており、「入院した」と聞くたびに状況が深刻化していました。

コロナ感染予防で面会全面ストップ。
今日、ようやく家族代表の父が、面会10分間制限の中、送ったiPadでつないでくれて、久しぶり母の顔を動画で見ることができました。

コロナにて、母もきっと心細かったことでしょう。

オンラインできて、良かった。
必要に応じ進化したテクノロジー

感謝です。f:id:harusan3821:20200628194040j:plain

誌面登場

全国にケアマネジャーという仕事についている人はどれだけいるでしょう。
6年前に小さな町で、数人のケアマネジャーのスキルアップに翻弄していた、一人の主任ケアマネジャーが、誌面という場を借りて発信するのが、シリーズとして取り上げてもらえることになりました。

住民のみなさんは「ケアマネジャー」と聞くとみんな同じだと思っているでしょう。

ある人は、「ケアマネジャーのおかげ」と感じ、ある人は「何にもならない」と感じる。
これが現実。
願わくば、「ケアマネジャーが必要ない」という世の中になってもらいたい。
しかし、必要ならば、「この人がいてくれたことで、本当によかった」と言ってもらえる「当たり前のケアマネジャー」でありたい。
そんな思いが、遠く離れたある出版社に伝わって、誌面に出させてもらえることになりました。